《東京市場》日経平均2万6000円台は絶好の買い好機 秋野充成
有料記事
米銀シリコンバレー銀行の破綻を端緒として、金融不安が高まっている。従来、経営危機が指摘されていたスイス大手銀行クレディ・スイスは、同国金融最大手UBSにより30億スイスフラン(約4300億円)で買収された。米国発の金融不安が欧州に飛び火する中、3月16日、欧州中央銀行(ECB)が前回2月会合で示唆していた通り0.5%の追加利上げを決定。0.25%の引き上げ幅、あるいは利上げ見送りの選択肢もあったと思われたが、少なくとも現時点で、本業の経営不振とそれに伴うバランスシート毀損(きそん)による大規模な銀行・企業破綻リスクは低いと判断したと思われる。
この選択は正しかったと考えられる。利上げ幅を縮めた場合、マーケットに広がる不安を中央銀行が追認したと受け止められかねないからだ。22日の米連邦公開市場委員会(FOMC)でも0.25%の利上げを決定。米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長は年内の利下げを改めて否定、金融システムの安定維持に自信を示した。国内株式市場は金融不安からの銀行株の急落もあり、3月初旬まで盛り上がっていた低PBR(株価…
残り469文字(全文944文字)
週刊エコノミスト
週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
有料会員になると、続きをお読みいただけます。
・1989年からの誌面掲載記事検索
・デジタル紙面で直近2カ月分のバックナンバーが読める