《東京市場》高度AI需要で半導体に注目 三宅一弘
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米国の金融政策は、インフレ抑制のために昨年3月以降、強硬利上げが行われてきたが、いよいよ利上げ停止、利下げへ政策転換の時期が近づいてきた。
カギを握る消費者物価は前年比が昨年6月をピークに減速基調だが、住居費(家賃)を中心とするサービス物価の高い伸びが沈静化を阻害してきた。その住居費などは銀行破綻に伴う引き締め効果から年央以降、急ブレーキがかかりだす。米国物価の沈静化が明確になろう。
第二は今次の米国の金融引き締めは、1980年代半ば以降、最強硬で銀行システムに過重なストレスをかけているが、さらなる利上げが銀行破綻の増加などを招きかねない限界点に接近しているとみられることにある。信用収縮の兆しが出てくると、利下げ局面に一気に向かう可能性がある。
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週刊エコノミスト
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