《東京市場》低PBR株の資本効率改善に期待 三井郁男
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欧米では実体経済の軟化懸念も出て、金融引き締め停止も視野に入りつつある。市場では金利の低下が進みバリュー(割安)株からグロース(成長)株に物色が移る議論も出ているが、世界景気悪化の可能性が強まり、投資家は慎重姿勢を強めている。米国では大型ハイテクグロース株のアウトパフォーム(ベンチマークを上回る推移)が続いているが、日本市場でも同様な動きが始まるかはもう少し様子を見る必要がある。
日本のハイテクセクターでは、半導体関連、特に製造装置は注目だ。熊本県で台湾積体電路製造(TSMC)の工場建設が進み、半導体生産の新会社ラピダスは北海道で工場新設を決定。世界の半導体企業の設備投資は高水準が続くことが見込まれ、関連企業は注目できるだろう。
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