《今週のポイント》米国耐久財受注(5月26日)窪谷浩
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輸送機器を除き軟調が続く
5月26日に4月の米国の耐久財受注が発表される。この統計は製造業受注のうち、使用期間が3年以上の耐久財のみを集計したもので、製造業受注統計に先んじて速報が発表されるため、製造業生産の先行指標として注目される。もっとも、同統計は毎月の変動が大きいため、全体の傾向をみるには変動が大きい輸送機器を除いた受注額が用いられる。また、設備投資の先行指標として、国防関連と民間航空機を除いた非国防資本財(コア資本財)受注額が用いられる。
3月の結果を振り返ると、耐久財受注額は前月比3.2%増(前月は1.2%減)と前月から増加に転じ、市場予想の0.7%増も大幅に上回った。大幅増加の要因は民間航空機が同78.4%増(前月は8.4%減)と急増したことが大きく、輸送機器を除いた受注額は同0.3%増とわずかな増加にとどまった。実際に、同受注額は昨年秋口以降、ほぼ横ばいと軟調推移が続いている。一方、コア資本財受注額は前月比0.4%減(前月は…
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週刊エコノミスト
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