オーストリアの工業都市リンツで環境活動家が脱炭素運動 エッカート・デアシュミット
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オーストリア政府の気候変動対策の遅れにしびれを切らし、環境活動家が自ら主体的に啓蒙(けいもう)活動に動き始めている。オーストリアの工業都市リンツの環境活動家ヘルヴィン・プロハスカ氏とマルティン・シードラ氏は、国の対策に不満を抱き、一般市民として気候保護にいかにして貢献できるか熟考し、21年に非営利団体「エネルギーヴェンデ・リンツ(エネルギー変革リンツ=VEL)」を設立した。
活動の原点となった自宅でもある集合住宅のエネルギー自給自足計画をベースに、「リンツ市内の建物に可能な限りソーラーパネルを設置すれば、企業の脱炭素化に必要な再生可能エネルギーの相当な部分が確保できる」として、リンツ市や企業、住民を相手に活動している。
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