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ロス-シスコ間の高速鉄道 進む建設 足りない資金 中島和宏

高速鉄道のシンボルとされるシダー高架橋=カリフォルニア州フレズノ市で4月 カリフォルニア州高速鉄道局提供
高速鉄道のシンボルとされるシダー高架橋=カリフォルニア州フレズノ市で4月 カリフォルニア州高速鉄道局提供

 カリフォルニア州高速鉄道局は5月、サンフランシスコ─ロサンゼルス(約800キロ)で計画している高速鉄道プロジェクトの進展状況を発表した。環境アセスメントをクリアできるかどうかが懸念されていたが、約675キロ分について許可が得られたことが報告された。その中間部分の「セントラルバレー」と呼ばれる地域では約190キロの建設工事が進められており、今年からは新たに約80キロについて着工したとしている。

 鉄道局は、完成した建造物の写真や動画なども公表し、進展度合いをアピールした。その中には、計画の象徴とされるシダー高架橋も含まれている。全長約1120メートルで、大型アーチ(高さ約12メートル、長さ約60メートル)が並ぶ壮大な建造物だ。セントラルバレー区間では、2028年から複線電車路線のテストを、30年には高速旅客列車のサービスを開始する予定となっている。

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