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経済・企業 深層真相

シャープの巨額赤字に危機感を募らせる株主

 2023年3月期に2608億円の大幅な最終赤字を計上したシャープ。その元凶は、前会長の戴正呉氏が退任直前に完全子会社化に踏み切った液晶パネル生産の堺ディスプレイプロダクト(SDP)に関わる減損損失の計上だ。

 23年6月27日に開かれた株主総会では、経営判断の誤りを指摘したり、責任の所在を明確化すべきと詰め寄ったりする株主の質問が相次いだ。

 シャープの呉柏勲社長兼CEOは、業績悪化を陳謝した上で、「SDPの子会社化は、会社のプロセスにのっとったものであり、判断は不合理とは言えない」「パネルの安定的な調達や新製品開発が目的であり、当時の判断は正しい」などと答え、防戦一方となった。

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