《今週のポイント》7月の鉱工業生産指数(8月31日)山下大輔
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弱い回復から抜け出せるか
7月の鉱工業指数が8月31日に公表される。6月の鉱工業生産指数(季節調整値、速報値)は、供給制約の緩和による自動車生産の増加などにより2カ月ぶりに上昇した(前月比2.0%上昇)。しかし総じてみると、鉱工業生産はコロナ禍で大きく落ち込んだ後も、鈍い回復にとどまる。
新型コロナ感染拡大以降の鉱工業生産の動きを業種別に確認すると、まず自動車は、度重なる供給制約の影響で大きく下振れる状況を経験してきたが、このところは供給制約の緩和を受けて上昇基調にある(6月は前月比6.1%上昇)。他方、2022年にかけて好調に推移してきた生産用機械は、半導体需…
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週刊エコノミスト
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