《今週のポイント》インドの国内総生産(8月31日)斉藤誠
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内需が好調で成長加速へ
8月31日にインドの4~6月期GDP(国内総生産)が公表される。1~3月期の実質成長率は前年同期比6.1%増と、10~12月期の同4.5%増から上昇、公共投資や外国人訪問客数の増加が景気のけん引役となった。4~6月期は外需の弱さが足かせとなるなか、内需の堅調な拡大により8%増の高成長に達するとの見方がコンセンサスとなっている。
実際、消費動向はインフレ圧力の緩和により好調に推移している。4~6月期の乗用車販売台数が前年同期比14.5%増(前期10.7%増)、国内航空旅客数が同19.1%増(同52.1%増)となり、それぞれ2ケタ成長となった。投資は4~6月期の鉄鋼消費量が同9.2%増(同12.6%増)と高水準を維持するとともに、インフラ投資を含む連邦政府の資本支出が同45.3%増(同13.7%増)と大幅に増加した。
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