インデックス型投信「eMAXIS Slim」が他社ファンドを圧倒する理由(編集部)
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三菱UFJ国際投信「イーマクシス スリム」の強さの背景には、徹底した低コストの追求と独自の情報発信がある。
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三菱UFJ国際投信が設定・運用する低コストのインデックスファンド「eMAXIS Slim(イーマクシス スリム)」シリーズの設定額が急増している。今年2月にシリーズのうちの「米国株式(S&P500)」ファンドの純資産残高が1兆8000億円を超え、国内公募株式投信で残高1位となったほか、7月にはシリーズ全体で純資産残高が5兆円を超えた。直近の8月17日の段階では、それぞれ、2兆5000億円強、5兆3000億円強で、他社の同様の新NISA対応のインデックスファンドを寄せ付けない強さを見せている(「新NISAでも売れ筋はインデックス型 三菱UFJ国際が独り勝ち」参照)。
同シリーズは、2017年2月、インデックスファンド「eMAXIS(イーマクシス)」シリーズの姉妹ブランドとして設定された。オンライン販売専用とすることで、紙の目論見書の発行コストなど諸費用を削減し、業界最低水準の信託報酬を目指すのがコンセプトだ。当初は、国内株式と同債券、先進国株式と同債券の4ファンドでスタートしたが、その後、随時、ラインアップを増やし、現在では、全世界株式、新興国株式、国内外リートなどを含む13ファンドを取りそろえている。
9月にも手数料下げ
最大の特徴は、他社の類似ファンドが同シリーズのファンドの信託報酬を下回った場合は、その類似ファンドに合わせて機動的に信託報酬を引き下げることだ。8月18日には、9月8日から、全世界株式、全世界株式(除く日本)、全世界株式(3地域均等型)、新興国株式の4ファンドで、類似ファンドに合わせ、信託報酬を引き下げると発表した。指数に連動した運用成績を目指すインデックスファンドにとり、信託報酬の低さは受益者…
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週刊エコノミスト
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