こんなにすごい!インドの注目7社 吉田篤司
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これからも成長が見込まれるインド経済。どんな企業が経済を引っ張っているのか、知っておきたい7社を紹介する。
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リライアンス・インダストリーズ
時価総額首位の複合企業
石油化学を中心に、石油・ガス開発、電力、インフラ、小売り、通信などの事業を手がけるインドのコングロマリット(複合企業)である。2023年3月期の売上高は1170億米ドル(17兆5500億円)、純利益は88億ドル(1兆3200億円)に達しており、インド株式市場において時価総額は1910億ドルで首位。同社を中核としたリライアンス財閥を形成、従業員はグループ総勢で38万人を超え、短期間で老舗のタタ財閥をしのぐまでに成長している。
石油化学を中心とした事業モデルからの転換を図っており、小売業や通信などを経営の柱に加え、インド政府が進める気候変動対策対応として再生可能エネルギー分野にも積極的に投資する。創業者の長男であるムケシュ・アンバニ会長の強いリーダーシップにより事業を拡大させたが、3人の子をグループ企業の役員に就け、後継者の育成を実施している。
タタ・コンサルタンシー・サービシズ
最大財閥の中核IT企業
1968年に設立され、世界46カ国にITサービスを提供するインド最大のタタ財閥の中核企業。タタ財閥は1868年に始業し、現在では10業種、主要企業30社で構成する。100カ国超で事業展開し、グループ総売上高は1500億ドル(22兆5000億円)に達している。
インド株式市場に上場し、時価総額は1554億ドル(23兆3100億円)と第2位の規模。過去18年間の売上高の年平均成長率(CAGR)は14.7%で、23年3月期の売上高は279億ドル(4兆1850億円)。61.5万人もの従業員が在籍している。
インドで成長著しいIT業界は、主に欧米企業から請け負う事業で成長しており、同社の23年3月期の売上高の95%は海外(米国53.4%、大陸欧州14.9%、英国15.0%など)から。相対的に低コストで優秀な専門家によるサービスを可能とするインド企業が世界から積極的に選択される状況にある。
ITC
消費財やホテルなど多角化
国営のたばこ製造会社から1974年に民営化された。現在ではたばこ製造事業、日用消費財の製造事業、梱包材・紙製品製造事業、ホテル経営事業、農産物事業の五つを柱とし、経営の多角化を進めている。23年3月期の売上高は83億ドル(1兆2450億円)、純利益は22.5億ドル(3375億円)となり、時価総額は667億ドル(10兆50億円)に上る。
多角化では食品や菓子類、衣料品の売り上げを伸ばし、200を超える製造拠点から世界60カ国に輸出している。
また包装資材、段ボール、グリーティングカードなども取り扱い、アグリビジネスからホテル、ITサービスに至るまで、事業領域を拡大させている。外貨の獲得と雇用創出を目的に参入したホテル業は、今では6ブランドでインド全土に120を超えるホテル施設を所有、管理するまでに成長している。
サン・ファーマシューティカル・インダストリーズ
ジェネリック製薬最大手
インドを代表する製薬会社でジェネリック医薬品を中心に製造販売する。世界100カ国以上で事業展開し、従業員数は4.1万人で、所属する研究者は2700人を超える。23年3月期の…
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