《東京市場》米景気が堅調なら日本株に最良環境 秋野充成
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株式市場は9月、世界的に変調した。米国株式市場はダウ工業株30種平均(NYダウ)が月間で3.49%、ナスダック総合指数が5.8%下落し、日経平均株価も2.3%値を下げた。下落の背景は金利上昇だ。
9月19、20日の米連邦公開市場委員会(FOMC)後、米10年債利回りは一時4.68%まで上昇し、16年ぶりの高水準となった。割高感が強まったグロース(成長)株のバリュエーション(株価の評価尺度)調整から、ナスダックなどハイテク指数が大きく売り込まれた。政策金利の高止まり観測から景気の腰折れ懸念も大きくなり、景気敏感株への資金分散も頓挫した。
FOMC後に発表された、8月の新築住宅販売、9月の消費者信頼感指数が大きく下振れ、景気悪化懸念が増幅している。9月のFOMCでは、政策金利の据え置きや、同金利の最終到達点の維持、来年の政策金利見通しの引き上げを含めて、ほぼマーケットの想定通りの内容だった。
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週刊エコノミスト
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