《NY市場》逆イールドが示唆する今後の景気後退 芝田達裕
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9月20日の米連邦公開市場委員会(FOMC)で追加利上げが検討されていたことが示唆されて以降、米金利が反転上昇し、米10年債金利と2年債金利の逆転、いわゆる逆イールドが再拡大する兆しがある。今回、逆イールドが示現したのは2022年7月で、現在14カ月持続しており、1978年以降の逆イールド局面としては78年8月からの16カ月間に次ぐ長期間となる。
逆イールドは景気後退の先行指標と認識されており、78年以降、前回まで逆イールドは6回現れた。そして、そのすべてで平均約1年半で景気後退局面入りしている。今回は今年12月に逆イールド発生から1年半を迎える。現時点で景気後退の明確な予兆は乏しく、米連邦準備制度理事会(FRB)もインフレ抑制にあたり、景気後退の公算は低いとみて高金利政策を維持していると見られる。
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週刊エコノミスト
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