《今週のポイント》中国の7~9月期GDP(10月18日)三浦祐介
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成長率は4%台に低下か
中国国家統計局は10月18日、7~9月期の国内総生産(GDP)を発表する。前回4~6月期は、実質で前年同期比6.3%増と、前四半期(同4.5%増)を上回る伸びを示した。もっとも前期比では0.8%増と、前四半期(同2.2%増)から減速した。ゼロコロナ政策終了に伴う需要の反動は早々に一服し、経済は停滞している。目下、不動産市場の調整は長引いており、7~9月期も力強さを欠いた状況が続くとの見方が支配的である。
すでに公表された7~8月の景気指標を確認すると、鉱工業生産は、7月が前年同月比3.7%増、8月が同4.5%増と、4~6月期平均の同4.5%増からやや弱含んでいる。またサービス業生産も、7月は同5.7%増、8月は同6.8%増と4~6月期平均の同10.7%増から低下している。これらの統計を基にGDPを推計すると、7~8月平均の成長率は4.2%増程度となる。9月の景気次第で振れるとはいえ、7~9月期は…
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週刊エコノミスト
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