マーケット・金融THE MARKET

《ベトナム株》ドル高と利下げで葛藤 今井正之

 ベトナム株のVN指数は8月前半と9月前半に1250ポイント近辺まで上昇したが、両月後半には1120~1150ポイント台まで押し戻されるなど波乱含みだった。

 利下げで景気が底打ちするという期待から上昇しても、「ドル高が足かせとなって利下げできない」という観測で売られるパターンが続き、10月中旬には1100ポイント直前で低迷している。

 産業別では、エネルギーは好調、電子製品・繊維・水産などは輸出が部分的に回復した。当局が貸出金利の引き下げを要求した銀行業は融資を増やし始めた。低迷する不動産市況に向けた政策は中産階級向け物件の取引活性化が軸で、外国人向け投資物件や不動産開発大手のドル建て負債は依然として借り換えが難しい状況だ。

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