《ドル・円》米利下げの期待後退 佐々木融
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円は2024年、4年連続で世界最弱通貨の一つとなる可能性が高い。日銀は長短金利操作を解除し、マイナス金利を脱出するだろうが、円のファンダメンタルズ(基礎的諸条件)の弱さは根が深く、その程度で円が反転上昇する状況ではない。
一方、注目されるのはドルの強さが24年も続くかどうかだ。比較的重要と考えられるのは、24年の米連邦準備制度理事会(FRB)の利下げ期待だ。
市場は一時、24年末までに2%の利下げを織り込んだが、今は0.6%程度。利下げ期待の後退とドル・円の動きは相関が比較的強く、0.25%の利下げ期待後退でドル・円相場は2円強上昇する関係となっている。
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週刊エコノミスト
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