《原油》80ドル台で売買交錯 小菅努
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米ニューヨークWTI原油先物相場は、1バレル=80ドル台で上値を圧迫される展開になっている。10月7日に始まったイスラエルとハマスの戦闘は激しさを増しており、原油供給環境の先行き不透明感は増している。しかし、現実の供給障害は発生しておらず、原油相場の急伸は回避されている。逆に、世界経済の減速懸念やリスクオフ環境が上値を圧迫している。
中東情勢が中心テーマになってはいるが、原油市場の焦点は「実際の原油供給障害が発生するか」の一点になる。漠然とした供給不安にとどまれば、このまま80ドル台で売買が交錯する見通しであり、株価動向などによっては一時80ドル台を割り込むリスクも想定しておく必要がある。
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