マーケット・金融THE MARKET

《原油》80ドル台で売買交錯 小菅努

 米ニューヨークWTI原油先物相場は、1バレル=80ドル台で上値を圧迫される展開になっている。10月7日に始まったイスラエルとハマスの戦闘は激しさを増しており、原油供給環境の先行き不透明感は増している。しかし、現実の供給障害は発生しておらず、原油相場の急伸は回避されている。逆に、世界経済の減速懸念やリスクオフ環境が上値を圧迫している。

 中東情勢が中心テーマになってはいるが、原油市場の焦点は「実際の原油供給障害が発生するか」の一点になる。漠然とした供給不安にとどまれば、このまま80ドル台で売買が交錯する見通しであり、株価動向などによっては一時80ドル台を割り込むリスクも想定しておく必要がある。

残り163文字(全文462文字)

週刊エコノミスト

週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
有料会員になると、続きをお読みいただけます。

・会員限定の有料記事が読み放題
・1989年からの誌面掲載記事検索
・デジタル紙面で直近2カ月分のバックナンバーが読める

通常価格 月額2,040円(税込)

週刊エコノミスト最新号のご案内

週刊エコノミスト最新号

5月14日・21日合併号

ストップ!人口半減16 「自立持続可能」は全国65自治体 個性伸ばす「開成町」「忍野村」■荒木涼子/村田晋一郎19 地方の活路 カギは「多極集住」と高品質観光業 「よそ者・若者・ばか者」を生かせ■冨山和彦20 「人口減」のウソを斬る 地方消失の真因は若年女性の流出■天野馨南子25 労働力不足 203 [目次を見る]

デジタル紙面ビューアーで読む

おすすめ情報

編集部からのおすすめ

最新の注目記事