《今週のポイント》米・中古住宅販売件数(11月21日)窪谷浩
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低調な販売件数が続きそう
11月21日に米国で10月の中古住宅販売件数が発表される。当指標は全米不動産協会(NAR)が発表する中古住宅販売契約の受け渡し段階の統計で、住宅販売件数の9割程度を占めることから、住宅市場の動向をみるうえで重要だ。
9月の結果を振り返ると、季節調整済みの年率換算で前月比2.0%減の396万件と2010年10月以来の低水準となった。中古住宅販売の不振は住宅ローン金利(30年固定金利)が7%台に上昇したことに加え、在庫不足を背景に中古住宅価格が押し上げられていることがある。
実際に、中古住宅の販売在庫件数と販売件数を比較した在庫月数は3.4カ月と前月の3.3カ月からいくぶん改善したものの、在庫月数は適正水準とされる6カ月を大幅に下回っている。また、中古住宅販売在庫件数は113万件と9月としては1982年の統計開始以来最低と在庫不足が顕著だ。在庫不足は、足元の住宅ローン金利を大幅に下回る水準のローンを抱えている多くの住宅所有者が、住宅の買い替えを敬遠することにより中古…
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週刊エコノミスト
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