マーケット・金融THE MARKET

《今週のポイント》日銀短観12月調査(12月13日)上野剛志

設備投資計画は維持されるか

 12月13日に公表される日銀短観12月調査では、企業景況感が足踏み状態にあることが明らかになりそうだ。前回9月調査では、製造業・非製造業ともに大企業を中心に景況感が改善していた。しかし、7~9月期の実質国内総生産(GDP)成長率(1次速報値)は内外需ともに低調でマイナス成長となった。

 とりわけ、内需の柱である個人消費は、経済活動再開に伴うサービス消費の回復こそ続いているものの、物価高が重しとなって2四半期連続の減少となった。中国経済の低迷等に伴って輸出も伸び悩んでいる。こうしたことから、今回の短観における景況感は、総じて横ばい圏内の動きにとどまると予想される。

残り400文字(全文697文字)

週刊エコノミスト

週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
有料会員になると、続きをお読みいただけます。

・会員限定の有料記事が読み放題
・1989年からの誌面掲載記事検索
・デジタル紙面で直近2カ月分のバックナンバーが読める

通常価格 月額2,040円(税込)

週刊エコノミスト最新号のご案内

週刊エコノミスト最新号

4月30日・5月7日合併号

崖っぷち中国14 今年は3%成長も。コロナ失政と産業高度化に失敗した習近平■柯隆17 米中スマホ競争 アップル販売24%減 ファーウェイがシェア逆転■高口康太18 習近平体制 「経済司令塔」不在の危うさ 側近は忖度と忠誠合戦に終始■斎藤尚登20 国潮熱 コスメやスマホの国産品販売増 排外主義を強め「 [目次を見る]

デジタル紙面ビューアーで読む

おすすめ情報

編集部からのおすすめ

最新の注目記事