《今週のポイント》日銀短観12月調査(12月13日)上野剛志
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設備投資計画は維持されるか
12月13日に公表される日銀短観12月調査では、企業景況感が足踏み状態にあることが明らかになりそうだ。前回9月調査では、製造業・非製造業ともに大企業を中心に景況感が改善していた。しかし、7~9月期の実質国内総生産(GDP)成長率(1次速報値)は内外需ともに低調でマイナス成長となった。
とりわけ、内需の柱である個人消費は、経済活動再開に伴うサービス消費の回復こそ続いているものの、物価高が重しとなって2四半期連続の減少となった。中国経済の低迷等に伴って輸出も伸び悩んでいる。こうしたことから、今回の短観における景況感は、総じて横ばい圏内の動きにとどまると予想される。
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