新規会員は2カ月無料!「年末とくとくキャンペーン」実施中です!

教養・歴史 2023年の一冊 

企業の社会的責任めぐり多分野の知性が考察する論文集 加護野忠男

『責任という倫理 不安の時代に問う』 國部克彦、後藤玲子編著 ミネルヴァ書房、4180円

>>特集「2023年の一冊」はこちら

 法哲学、経済学、経営学、会計学など人文社会科学の多彩な分野の著者たちが、企業の社会的責任を考察した論文集。

「責任の基盤としての自制」と題した章では、アダム・スミスの言う「公平な観察者としての視点」を自らの内部に持ち、ビジネスマンが個人としてなすべきことが示される。

「企業の社会的責任の展開──レスポンシビリティを組み込むために」の章では、機能的な責任という意味のみに限定された「アカウンタビリティ」という概念を中心に組み立てられている企業組織に対し、他者への呼びかけに応える「レスポンシビリティ」を取り入れる必要が指摘されている。

残り427文字(全文755文字)

週刊エコノミスト

週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
有料会員になると、続きをお読みいただけます。

・会員限定の有料記事が読み放題
・1989年からの誌面掲載記事検索
・デジタル紙面で直近2カ月分のバックナンバーが読める

通常価格 月額2,040円(税込)が、今なら2ヶ月0円

週刊エコノミスト最新号のご案内

週刊エコノミスト最新号

12月3日号

経済学の現在地16 米国分断解消のカギとなる共感 主流派経済学の課題に重なる■安藤大介18 インタビュー 野中 郁次郎 一橋大学名誉教授 「全身全霊で相手に共感し可能となる暗黙知の共有」20 共同体メカニズム 危機の時代にこそ増す必要性 信頼・利他・互恵・徳で活性化 ■大垣 昌夫23 Q&A [目次を見る]

デジタル紙面ビューアーで読む

おすすめ情報

編集部からのおすすめ

最新の注目記事