投資・運用

資産の“形成”から“活用”段階へ “使い切り”法を伝授する一冊 平山賢一

『60代からの資産「使い切り」法』 野尻哲史著 日経BP、1760円

>>特集「2023年の一冊」はこちら

 2024年に拡充されるNISA(少額投資非課税制度)への注目が集まっている。大学生へのアンケートでも、その多くがNISA口座を持っている、もしくは将来開設してみたいとの結果が得られた。一定の金融資産を持つ人々だけではなく、若年層での関心の高さもうかがえる。

「長期・分散・積み立て」は、これから資産形成を始める人々にとっての鉄則であり、金融専門家の啓蒙(けいもう)活動により、多くの人々が知るようになっている。そのため、必要な最低限度の知識を得て、大学生でも安心して資産形成が始められる。一方、忘れられがちなのは、資産形成を終えた人々の「資産活用」手法である。そのソリューションを提供する書籍は、それほど多くないのが現状。

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