《ドル・円》市場追随のFRB 1ドル=135円水準も 宇野大介
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利下げを好む米金融市場の参加者は「インフレは一時的な現象」という理解で、株買い、債券買い、ドル売りのポジションに執着している。
一方、米連邦準備制度理事会(FRB)は、前のめりで利下げを織り込む市場参加者を後追いしている。12月の連邦公開市場委員会(FOMC)では、まさに市場追随の主従逆転の姿が見て取れた。
FRBは金融引き締めの打ち止めをほぼ明言して利下げの時期を探ることとした。底堅い経済情勢での利下げはインフレを再加速させる要因となる。しかし、景気減速懸念を打ち消したいFRBには居心地が良い構え方なのだろう。
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