マーケット・金融THE MARKET

《ドル・円》市場追随のFRB 1ドル=135円水準も 宇野大介

 利下げを好む米金融市場の参加者は「インフレは一時的な現象」という理解で、株買い、債券買い、ドル売りのポジションに執着している。

 一方、米連邦準備制度理事会(FRB)は、前のめりで利下げを織り込む市場参加者を後追いしている。12月の連邦公開市場委員会(FOMC)では、まさに市場追随の主従逆転の姿が見て取れた。

 FRBは金融引き締めの打ち止めをほぼ明言して利下げの時期を探ることとした。底堅い経済情勢での利下げはインフレを再加速させる要因となる。しかし、景気減速懸念を打ち消したいFRBには居心地が良い構え方なのだろう。

残り224文字(全文484文字)

週刊エコノミスト

週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
有料会員になると、続きをお読みいただけます。

・会員限定の有料記事が読み放題
・1989年からの誌面掲載記事検索
・デジタル紙面で直近2カ月分のバックナンバーが読める

通常価格 月額2,040円(税込)

週刊エコノミスト最新号のご案内

週刊エコノミスト最新号

4月30日・5月7日合併号

崖っぷち中国14 今年は3%成長も。コロナ失政と産業高度化に失敗した習近平■柯隆17 米中スマホ競争 アップル販売24%減 ファーウェイがシェア逆転■高口康太18 習近平体制 「経済司令塔」不在の危うさ 側近は忖度と忠誠合戦に終始■斎藤尚登20 国潮熱 コスメやスマホの国産品販売増 排外主義を強め「 [目次を見る]

デジタル紙面ビューアーで読む

おすすめ情報

編集部からのおすすめ

最新の注目記事