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サムスンがHBM市場の主導権狙い積極投資 嚴在漢

サムスンの新鋭HBM3E製品(サムスン電子提供)
サムスンの新鋭HBM3E製品(サムスン電子提供)

 近年、AI(人工知能)チップをはじめ、高性能コンピューティング(HPC)や画像処理半導体(GPU)などの需要増により、これをサポートする高帯域幅メモリー(HBM)が注目を浴びている。半導体業界最強のサムスンは、2024年をHBM市場での主導権確保の元年と位置づける。25年にHBMのキャパシティーを2.5倍にする予定で、韓国天安に新規の後工程工場建設に向け装置発注を始めた。

 HBMは、多数のDRAM(一時記憶用半導体)を垂直に積層しデータの処理速度を画期的に高めた半導体だ。半導体をパッケージングする後工程の投資でキャパシティーが左右される。サムスンは子会社のサムスンディスプレーと105億ウォン規模の資産譲受契約を結び、液晶パネルラインをHBMラインへと転換している。

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