「エンジン車は残る」 トヨタ会長の説に説得力
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トヨタ自動車の豊田章男会長が、エンジン車の未来について、強気な発言を繰り返している。今年1月に千葉市で開催された「東京オートサロン」での講演で、「エンジンにはまだまだ役割がある」と強調したほか、トヨタの広報メディア「トヨタイムズ」では、「いくらEV(電気自動車)が進んだとしても、市場シェアの3割。必ずエンジン車は残る」と自説を開陳した。
同社は、次世代自動車についてハイブリッド車(HV)やプラグインハイブリッド車(PHV)、EV、燃料電池車(FCV)、水素エンジン車と幅広い選択肢を持ちながら開発を進める「マルチパスウェイ」戦略を掲げる。トヨタは元々、欧州や米バイデン政権のEV一辺倒の政策に懐疑的だったが、このところ、欧米でEVの普及が急減速し、豊田会長の主張ににわかに説得力が生じている。
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