《長期金利》マイナス解除でも0.7%台 野地慎
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1月の日銀金融政策決定会合の「主な意見」で、「マイナス金利解除を含めた政策修正の要件は満たされつつある」とされるなか、3~4月の春季労使交渉の結果を踏まえて、マイナス金利政策を終了するとのコンセンサスが形成されつつある。
2年国債利回りは一時0.17%まで上昇。マイナス金利政策終了は十分に織り込まれている状況だが、10年国債利回りは0.7%近傍で安定推移を続けている。
2023年下期の2四半期連続のマイナス成長や中小企業の賃上げ機運の弱さに鑑みれば、日銀が連続的に利上げするとは期待し難く、内田真一副総裁の2月8日の講演会発言「マイナス金利解除後でもどんどん利上げするパスは考えにくい」も意識されている状況といえる。
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週刊エコノミスト
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