日薬会長選で本命がまさかの落選 先行き不安の“改革路線”
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全国約32万人の薬剤師のトップに立つ、日本薬剤師会長。次期会長を選ぶ選挙が3月、8年ぶりに実施された。結果は、現会長の「正統な後継者」が落選するという異例なものとなっている。
本命視されていたのは、現会長・山本信夫氏と同じ東京都が地盤の安部好弘副会長だ。若い頃に修業を積んだ薬局も山本氏と同じで、近年は政治家周辺への陳情にも同行。安部氏自身も、就任後は現執行部の路線を引き継ぐと明言し、後継者を自任していた。
一方、本命を飛び越えて当選したのが、愛知県の岩月進常務理事。現執行部への批判もいとわず「日薬を変える」と改革路線を打ち出し、会員の期待を集めた。日薬関係者は「想像以上に安部氏の人気がなかった」と振り返る。
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週刊エコノミスト
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