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大正製薬が内臓脂肪減少薬「アライ」発売 吸収抑えて25%を排せつ 中西拓司・編集部

電車内に掲示された内臓脂肪減少薬「アライ」の広告
電車内に掲示された内臓脂肪減少薬「アライ」の広告

 健康障害が出ていない糖尿病予備群の人を対象に、肥満症への移行を予防する「日本初」の薬が発売された。

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 大正製薬が「日本初」の内臓脂肪減少薬「アライ」を4月8日に発売した。アライは医療用医薬品での発売を経ずに市販される「ダイレクトOTC」(一般用医薬品、OTCは「カウンター越し」を意味する「オーバー・ザ・カウンター」の略語)と位置づけられる。薬剤師がいる薬局で購入可能で、内臓脂肪を減らす効き目はマイルドながら、副作用のリスクが低いとして注目されている。

 アライはバイオ医薬品の「GLP-1受容体作動薬」などとはまったく異なるタイプの薬だ。食事中の脂肪は、膵臓(すいぞう)から分泌される脂肪分解酵素リパーゼによって分解されて体内に取り込まれるが、アライの有効成分オルリスタットがこの動きを阻害して脂肪の吸収を抑える。この結果、食べた脂肪の約25%が便とともに排せつされ、腹囲減少の効果があるとしている。

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