《今週のポイント》インドの1~3月期GDP(5月31日)斉藤誠
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設備投資鈍化だが6%台半ば成長へ
インドの1~3月期の国内総生産(GDP)が5月31日に公表される。2023年10~12月期の実質成長率は前年同期比8.4%増となり、8%台の高成長が続いた。もっとも供給側の指標である実質GVA(粗付加価値)成長率は同6.5%増にとどまっており、実質GDPは実体経済を上回って上昇した可能性がある。
1~3月期は総選挙を控えて企業が設備投資を控える一方、政府主導のインフラ投資が景気を下支えしたほか、選挙キャンペーンを追い風に消費が改善した模様だ。実際、1~3月期の鉱工業生産指数をみると、資本財が同3.7%増(前期〈10~12月期〉同7.5%増)が鈍化する一方、インフラ・建設財が同6.9%増(前期同6.3%増)と堅調に拡大、消費財が同4.4%(前期同3.5%)と改善した。
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週刊エコノミスト
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