《今週のポイント》6月の企業物価指数(7月10日)安田拓斗
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輸入物価の上昇は続くか
日銀から7月10日、6月の企業物価指数が公表される。5月の国内企業物価は前年同月比2.4%増(4月は同1.1%増)と4カ月連続で前月から伸びを高めた。内訳をみると、政府による価格抑制策の影響を受けている電力・都市ガス・水道は同7.4%減(4月は同19.6%減)と11カ月連続の低下となったが、再生エネルギー発電促進賦課金の単価が引き上げられたことでマイナス幅は前月から大きく縮小した。
国内企業物価の上昇を抑制してきた電気・都市ガス価格激変緩和策は5月使用分(6月請求分)で割引額が半減され、6月使用分(7月請求分)以降は措置が終了する予定である。これに伴い6月以降の国内企業物価は上昇率がさらに高まることが予想される。
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週刊エコノミスト
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