投資・運用 沸騰!インド・東南アジア

注目のインド株 日本で投資できる銘柄はこれだ! 大山弘子

ネット証券通じ、インド銘柄への投資が可能に(経済成長が続くムンバイ)(Bloomberg)
ネット証券通じ、インド銘柄への投資が可能に(経済成長が続くムンバイ)(Bloomberg)

 個人は米国預託証券を通じて、インド企業の株式に投資可能だ。

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 経済成長に伴って株価の上昇が期待されるインドの株式。しかし、残念ながら現時点では、日本を含む外国の個人投資家がインドの株式市場で個別銘柄に投資することはできない。方法としては、投資信託や上場投資信託(ETF)、米国預託証券(ADR、American Depositary Receipt)などを活用することが考えられる。このうち、ADRでインドの個別株に投資する方法を紹介しよう。

 ADRは、米国以外の国で設立された企業が発行した株式を裏付けとして発行される、米ドル建ての預かり証券だ。米国の株式市場に上場するADRは、米国の個別株式と同じように売買できる。ADRを利用することで、直接投資することができないインドの企業にも投資することが可能になる。

大手ネット証券で扱い

 ただし、どの証券会社でも投資できるわけではない。インターネット専業証券では、SBI証券や楽天証券、マネックス証券、松井証券、auカブコム証券などで取引できる。その場合も、米国に上場する、すべてのインド株ADRを扱っているとは限らない。

 インド株ADRでは、どのような銘柄が注目されているのか。そこで、インド株式に投資するアクティブ投資信託のうち、純資産総額(残高)の上位10の投信について、組み入れ上位銘柄を調べてみた。アクティブ投信の組み入れ上位銘柄は、それを運用するファンドマネジャーが注目している銘柄だと考えられるからだ。

 組み入れる投信の数が多かった銘柄は、インドの大手銀行であるHDFCバンクとICICIバンク。次いで大手ITサービスのインフォシスだった。インドで総合的な銀行業務を展開するアクシスバンクも三つの投信が組み入れ、ADRも発行するが、現時点(24年6月19日)では、前述のネット証券での取り扱いはな…

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週刊エコノミスト

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沸騰!インド・東南アジア16 インドで7月から信州そば 日本食や外食業にチャンス■谷道健太/和田肇19 注目のインド銘柄はこれだ 見逃せない金融やIT業種■大山弘子20 インド経済 高成長期待に実態追いつかず 製造業・輸出産業の確立急務■池田恵理/佐藤隆広22 半導体 国を挙げての国産化推進 日米欧 [目次を見る]

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