《東京市場》半導体主導の株価上昇は要警戒 芳賀沼千里
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史上最高値の更新を続ける米国市場で注意すべき現象が出ている。S&P500成長株指数・割安株指数の過去20日間日次リターンの相関係数がマイナスになった。両者とも株式であるにもかかわらず、成長株が上昇した日に割安株が下がり、割安株が上昇した日に成長株が下がる傾向がみられた。この現象は2000年9月や21年11月にみられたが、相当に珍しい。共に大型成長株がピークをつけた局面であった。
成長株の主役は生成AIのインフラを支える半導体大手エヌビディア。時価総額が3兆ドル(約480兆円)を超えたエヌビディアは新年度第1四半期に売上高が前年同期比3.6倍の260億ドル、1株当たり利益が同7.3倍。驚愕(きょうがく)の業績拡大だ。AIは長期的に社会を変える技術で、投資家の期待が高まりやすい。
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週刊エコノミスト
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