《今週のポイント》中国4~6月期GDP(7月15日)三浦祐介
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4%台後半に減速か
中国国家統計局は7月15日に2024年4〜6月期の国内総生産(GDP)を発表する。前回1〜3月期は実質で前年同期比5.3%増、前期比1.6%増と、23年10〜12月期(それぞれ同5.2%増、同1.0%増)からいずれも加速した。3月の全国人民代表大会(全人代)で掲げた今年の成長率目標「5%前後」に対して、好調な出だしとなった。もっとも、改善の主因は外需で、内需の改善はまだら模様の状況にある。
すでに公表された景気指標を確認すると、鉱工業生産は4〜5月の累計で前年同期比6.2%増と、1〜3月期の同6.2%増から横ばいとなっている。他方、サービス業生産については、4〜5月の累計で同4.2%増と、1〜3月期の同5.5%増から伸びが低下している。これらを踏まえて4〜5月のGDPを推計すると同4.6%程度となる。6月の景気次第で振れるとはいえ、4〜6月期は同4%台後半に低下する可能性が高い。
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週刊エコノミスト
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