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使い捨てレジ袋禁止のカリフォルニア州で廃棄レジ袋が増えた理由 瀧口範子

メキシコ湾深海に沈んだビニール袋。プラスチックは分解されにくく長く残り続ける(米海洋大気庁提供)
メキシコ湾深海に沈んだビニール袋。プラスチックは分解されにくく長く残り続ける(米海洋大気庁提供)

 カリフォルニア州で、プラスチック製レジ袋を禁止する新たな法案が現在審議されている。同州では使い捨てレジ袋禁止の法律が施行されたはずだが、その抜け穴を突くスーパーやレジ袋メーカーの動きもあり、逆にプラごみが増えるという皮肉な事態になっている。

 同州では2014年、他州に先駆けてスーパーなどでの使い捨てレジ袋の使用を禁止する法律が導入された。しかし、22年に捨てられたプラ製レジ袋は4億6200万ポンド(約21万トン)で、禁止前よりも47%増えたという。

 増加の原因は、法律では禁じられていない再利用可能なレジ袋の普及だ。スーパーなどでは10セント(約16円)で有料配布している。従来のものより頑丈に作られているが、すぐ捨てる消費者も多く、有料化はごみ削減の切り札にはならなかったようだ。

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