新規会員は2カ月無料!「年末とくとくキャンペーン」実施中です!

週刊エコノミスト Online 闘論席

自民党総裁候補の乱立は何の兆しなのか 片山杜秀

撮影 中村琢磨
撮影 中村琢磨

片山杜秀の闘論席

 岸田内閣は「政治とカネ」の問題をきっかけとして自民党に派閥解消の流れを作り出した。それは功績だろうか。

 そもそも派閥とは? 学校を思い出そう。数人の学級なら全員が仲良く信頼しあえるかもしれない。でも数十人だったら? グループに割れるだろう。政党も同じだ。が、もしも左翼政党なら、どうすれば革命が可能か等々、理論的に色分けがなされる。派閥形成の原動力は人脈よりも理屈。イデオロギー政党の宿命だ。悪く言うと硬直化しやすく壊れやすい。

 でも自民党は違う。自由主義と民主主義、それから資本主義という、とてつもない主義ばかりの3本柱でできてはいる。が、どの主義も既に日本の現実に密着しているから、改めて理屈を探究せずとも困らない。理論がなくてもかたちになる政党を保守党という。

残り460文字(全文802文字)

週刊エコノミスト

週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
有料会員になると、続きをお読みいただけます。

・会員限定の有料記事が読み放題
・1989年からの誌面掲載記事検索
・デジタル紙面で直近2カ月分のバックナンバーが読める

通常価格 月額2,040円(税込)が、今なら2ヶ月0円

週刊エコノミスト最新号のご案内

週刊エコノミスト最新号

12月3日号

経済学の現在地16 米国分断解消のカギとなる共感 主流派経済学の課題に重なる■安藤大介18 インタビュー 野中 郁次郎 一橋大学名誉教授 「全身全霊で相手に共感し可能となる暗黙知の共有」20 共同体メカニズム 危機の時代にこそ増す必要性 信頼・利他・互恵・徳で活性化 ■大垣 昌夫23 Q&A [目次を見る]

デジタル紙面ビューアーで読む

おすすめ情報

編集部からのおすすめ

最新の注目記事