《NY市場》強いトランプ政権誕生を歓迎 年末まで上昇基調か 武井章浩
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米大統領選の集計を巡る大きな混乱への懸念が早々に払拭(ふっしょく)され、勝ったトランプ氏が掲げる所得税減税の恒久化や法人税率の引き下げ、そして規制緩和は、経済・企業活動を活性化させると市場は歓迎した。上院選で確固たる多数派を獲得し、下院選でも予想外の強さを見せつけた「トランプ共和党」は、選挙期間中の公約実現に向けてほぼ、政策の決定権を握ったことになる。
政治以外では、米連邦準備制度理事会(FRB)の金融引き締めによる高金利のため低迷が続いた製造業に、ようやく回復の兆しがある。インフレが後退しFRBが目指す2%に近づく中、利下げは当面続くとみている。企業業績は好調で、米主要銘柄で構成されるS&P500の2024年10〜12月期の1株当たりの利益(EPS)は、前年同期比2桁台の成長が見込まれる。
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週刊エコノミスト
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