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資源・エネルギー 電力インフラ大投資

今や再エネ事業の主戦場 系統用蓄電池ビジネスって何? 目黒文子

和歌山県紀の川市の「紀の川蓄電所」に設置された蓄電池(オリックス提供)
和歌山県紀の川市の「紀の川蓄電所」に設置された蓄電池(オリックス提供)

 再生可能エネルギーの導入拡大を後押しする蓄電池ビジネスが活況を呈しているが、蓄電池産業としては中韓に後れを取っている。

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 再生可能エネルギーというと、太陽光発電や風力発電が目立つが、本当の主役は系統用蓄電池だ。再エネの固定価格買い取り制度(FIT)が始まった2012年当初は太陽光発電ビジネスが活発化し、現在は系統用蓄電池ビジネスが主戦場になっている。大手電力会社だけでなく物流や不動産といった異業種企業も含め、数十億円から数千億円もの投資プロジェクトが相次いで発表されており、蓄電池ビジネスの一大ムーブメントが起きようとしている。

 ただ蓄電池は、太陽光パネルのように身近に施設があるわけではなく、一般的にはあまり知られていない。このビジネスの仕組みを理解するには、これが生まれた背景から考えると分かりやすい。

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