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経済・企業 電力インフラ大投資

日の丸半導体に迫る電力供給リスク 松尾豪

ラピダスが北海道千歳市で建設を進める半導体新工場。電力インフラの拡充が生産のカギを握る(2024年5月、共同通信)
ラピダスが北海道千歳市で建設を進める半導体新工場。電力インフラの拡充が生産のカギを握る(2024年5月、共同通信)

 政府は北海道、熊本県に設置される半導体工場を足がかりに「半導体立国」の再建を目指しているが、電力インフラの不足が影を落とす。

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 電気を大量に使う半導体工場やデータセンター(DC)の建設増加を受けて、全国各地で電力不足が懸念されている。特に課題を抱えているのは北海道だ。次世代半導体の量産を目指す国策会社ラピダスが千歳市で新工場の建設を進めているのに加え、道内では大型DCの建設計画も進み、電力供給は綱渡りの状況が続きそうだ。

 ラピダスは千歳工場について2025年春に試作ラインの稼働をスタートさせ、27年の量産開始を目指す。電力需要は4棟で計60万キロワットに上る。道内では大型DCの建設計画も相次ぐ。ソフトバンクは苫小牧市に国内最大級のDC(約70万平方メートル)を作る予定だ。石狩市もDCの拠点に成長しつつある。これらの電力需要は最大124万キロワットになるとみられる。

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