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経済・企業 深層真相

船井電機は「単なる倒産で終わらない可能性」

船井電機本社ビル(大阪府大東市で11月20日)
船井電機本社ビル(大阪府大東市で11月20日)

 船井電機の破産から1カ月がたった。負債総額は約470億円にのぼり、帝国データバンクによれば、今年2番目の大型倒産となった。

 同社の破産は、異例ずくめの展開をたどっている。申し立ては「準自己破産」といわれる手続きで、通常の自己破産とは異なり、創業家の取締役1人が申立人となった。ピーク時の年商が3000億円を超える規模の企業でこうした事態は「通常ではありえないこと」(信用調査マン)だという。

 代表取締役会長に就任した原田義昭元環境相らが10月末、裁判所に即時抗告の方法で不服を申し立てていたことも判明。「民事再生法の準備も進めている」というが、破産が決まった会社が民事再生手続きに移行するのは「レアケース。即時抗告が認められた会社もほとんどない」(同)。

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