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H3ロケット4号機打ち上げ成功 商業運用へ向け海外からの受注獲得に弾み 鳥嶋真也
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日本の次世代ロケット「H3」の4号機が静止衛星の打ち上げに成功した。本格的な商業運用にまた一歩近づいた。
宇宙航空研究開発機構(JAXA)と三菱重工業は11月4日、共同開発した新型ロケット「H3」の4号機の打ち上げに成功した。
H3は日本の新しい主力ロケットで、現行の「H2A」ロケットの後継機として、日本の宇宙輸送の自立性を維持することを目的としている。また、低コスト化や、多種多様な衛星の打ち上げに対応できる柔軟性の向上などを図り、国際競争が激しい商業打ち上げ市場への参入も目指している。
2023年3月の試験機1号機の打ち上げは失敗したものの、今年2月の試験機2号機の成功を皮切りに、今回で3機連続の成功を果たし、信頼性を着実に積み重ねている。
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