新聞から言葉をえぐる(12月6日~12月12日)
「企業・団体献金で政策がゆがめられた記憶を持っていない」=12月6日付『読売新聞』
石破茂首相が、内閣発足後初めての衆院予算委員会に臨み、立憲民主党などが禁止を求める企業・団体献金について、「禁止よりも公開だ」と主張して。
「武力や弾圧で言論を阻むやり方で統制する過去の状況に戻らないことを切に願っている」=7日付『朝日新聞』
2024年のノーベル文学賞に決まった韓国の女性作家、ハン・ガンさんが授賞式を前にスウェーデンのストックホルムで記者会見。韓国で尹錫悦(ユンソンニョル)大統領が「非常戒厳」を一時宣言したことに深い憂慮を示して。
「私の任期を含め、今後の政局の安定策は我が党(与党)に一任する」=7日付『毎日新聞』夕刊
韓国の尹錫悦大統領が談話を発表し、非常戒厳を出したことについて「国民に不安を与えた」と謝罪して。
「シリアが選ぶどのような政府とも協力する用意がある」=9日付『毎日新聞』夕刊
シリアの反体制派が首都ダマスカスを制圧し、国営テレビでアサド政権が崩壊したと宣言した。アサド大統領はロシアに亡命した。アサド政権のジャラリ首相が声明で、平和裏に権力移譲を行う意向を示して。
「この瞬間は不確実性をはらむが、シリアの人々が未来を築く最良の機会でもあると信じている」=10日付『毎日新聞』
バイデン米大統領がホワイトハウスで演説し、シリアのアサド政権崩壊を歓迎しつつ、情勢を注視する考えを示して。
「ロシアとイランは弱体化している。ウクライナも取引で狂気を止めたい。直ちに停戦し交渉を始めるべきだ」=10日付『日経新聞』
ロシアの侵攻を受けるウクライナのゼレンスキー大統領と米国のトランプ次期大統領は、訪問中のパリでマクロン仏大統領と3者で会談した。会談後、トランプ氏がSNSへの投稿で停戦交渉の仲介に意欲を示して。
「試合に出せる基準に達した選手が多くなった。9月以降の連戦を乗り切れば(優勝は)見えてくると思っていた」=10日付『読売新聞』
サッカー・J1は、最終節で首位の神戸が湘南を破り、3チームに優勝の可能性があった混戦を制して2連覇を果たした。神戸の吉田孝行監督が。
「圧倒的な上下関係を背景に、わいせつ行為をエスカレートさせた巧妙で卑劣な犯行だ」=10日付『読売新聞』
中学生の教え子に性的暴行を加えけがをさせたとして、準強姦(ごうかん)致傷罪などに問われた東京都練馬区立中の元校長、北村比左嘉(ひさよし)被告(57)の裁判員裁判で、東京地裁は懲役9年の実刑判決を言い渡した。細谷泰暢裁判長が。
「人類が核兵器で自滅することがないように。核兵器も戦争もない世界の人間社会を求めて共に頑張りましょう」=11日付『毎日新聞』
日本原水爆被害者団体協議会(日本被団協)へのノーベル平和賞授賞式がノルウェーのオスロ市庁舎で開かれた。日本被団協の田中熙巳(てるみ)代表委員(92)=写真=が受賞演説で。
「初公判での謝罪は保釈を求めるための芝居だったのか」=12日付『朝日新聞』
元大阪地検検事正の北川健太郎被告(65)が関わったとされる性的暴行事件で、被害に遭った女性検事が大阪市内で会見。被告側が無罪主張に転じる方針を示したことに憤って。
「これからいろんな交渉はあるが、178万円を目指して来年からやるということ。大きな希望だ」=12日付『朝日新聞』
「年収103万円の壁」をめぐる自民、公明両党と国民民主党の協議は、「178万円を目指して、来年から引き上げる」ことで合意した。国民民主の榛葉賀津也幹事長=写真=が成果を強調して。
「弾劾しようが捜査しようが、私はこれに堂々と立ち向かう」=12日付『毎日新聞』夕刊
韓国の尹錫悦大統領が、非常戒厳について説明する2度目の談話を発表。戒厳令宣布を正当化し早期退陣を拒否して。
「これがFBIをさらに混乱に巻き込まないようにする最善の道だというのが私の考えだ」=12日付『日経新聞』夕刊
米連邦捜査局(FBI)のクリストファー・レイ長官が職員向けの演説で、トランプ次期政権が発足する25年1月20日までに辞任すると表明して。トランプ氏は元国防総省高官のカシュ・パテル氏をFBI長官に起用すると発表している。
週刊エコノミスト2024年12月31日・2025年1月7日合併号掲載
新聞から言葉をえぐる(12月6日~12月12日)