エーザイ次期トップは創業家4代目か 社内では既に“忖度”開幕
有料記事
2023年以降、国内製薬企業はトップ10のうち6社と社長交代が相次いだが、業界関係者が次の社長交代有力候補とみているのが、同年に12年ぶりのアルツハイマー病治療薬を市場投入した国内第6位のエーザイだ。
同社は大手の中では数少ない同族経営で、現トップは創業者の孫でCEO(最高経営責任者)の内藤晴夫氏=写真。強力なリーダーシップゆえ、業界では同社を「内藤教」と揶揄(やゆ)する向きも。現在77歳でトップ就任から36年の超長期政権だ。
社内外から次期トップと見られるのが晴夫氏の長男で現在36歳の、内藤景介専務。専務へは24年6月に昇格したばかりで、直後の会見で晴夫氏は「CEO交代は世代交代でもあり、(交代時は)数十歳若返らせる」と巧みに布石を打った。06年当時に新聞取材で「もう内藤家から社長は出ない」と、発言したことはどこ吹く風だ。
残り230文字(全文598文字)
週刊エコノミスト
週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
有料会員になると、続きをお読みいただけます。
・1989年からの誌面掲載記事検索
・デジタル紙面で直近2カ月分のバックナンバーが読める