週刊エコノミスト Online 書評

トランプ2.0の国防長官候補による“陰謀論”の書が再び売れている 冷泉彰彦

 トランプ次期大統領が国防長官に指名したピート・ヘグセス氏に関しては、女性に対する性的暴行疑惑がある一方で、軍歴の浅さやFOXニュースの司会者というキャリアを疑問視する声もある。だが、トランプ氏のヘグセス氏への信任は厚く、議会上院による年明けの承認プロセスは荒れそうであるものの、最後は承認にこぎ着ける可能性もある。

 そのヘグセス氏が、2024年7月の時点で公刊した書『兵士を巡る戦い、我々の自由を守るべき兵士を裏切る背後のシステム』が、ここへ来て改めて売れている。国防長官という、軍のトップを務めるかもしれない人物が、どんな考え方を持っているのかが、改めて関心を呼んでいるからに他ならない。

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