日本のLPガス輸入はいまや米国産が5割超!中東産減少で価格下落の恩恵=岩間剛一
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日本で、家庭の暖房・調理用に使われるプロパンや、タクシーの燃料・化学原料として用いられるブタンなどのLPガス(液化石油ガス)の輸入先が変化している。2007年度に中東産油国が9割を占めていたが、17年度には米国産が初めて5割を超えた(図1)。10年前にはゼロだった米国産LPガスの急増は、LPガス関係者に大きな衝撃を与えている。
LPガスは、中東産油国が原油や天然ガスを生産する際に付随するものとして作られてきた。つまり、LPガスそのものを目的とした掘削が行われることはなく、あくまでも原油や天然ガスの開発に伴う「オマケ」で、生産コストは実質的にゼロと言える。
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週刊エコノミスト
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