教養・歴史話題の本

話題の本『原民喜 死と愛と孤独の肖像』『交雑する人類』『同時通訳者のカバンの中』『自動運転「戦場」ルポ』

『原民喜 死と愛と孤独の肖像』梯久美子著
『原民喜 死と愛と孤独の肖像』梯久美子著

『原民喜 死と愛と孤独の肖像』 梯久美子著 岩波新書 860円

 今年も8月6日がやってきた。原爆投下された広島の悲劇を描いた小説『夏の花』で知られる原民喜だが、実際はどんな人物だったのか。本書は、原爆のことを克明に書いた作家というマスイメージに捉われることなく、等身大の実像に迫った新しい評伝である。会話が苦手でひきこもりがちな性格、たいへんな愛妻家であったこと、後輩思いで遠藤周作らから慕われていたことなど、知られざる原民喜の姿が鮮明に見えてくる。(K)

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