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週刊エコノミスト Online 出版業界事情

永江朗の出版業界事情 「朝の読書」運動30周年

 よく「若者の読書ばなれ」といわれるが、小中学生は意外と本をよく読んでいる。昨年おこなわれた毎日新聞第63回学校読書調査によると、2017年5月の1カ月間に10冊以上読んだ小学生は39%。そのうち16冊以上は20%もいる。一方、0冊と回答したのは6%だった。ただし中学生、高校生と年齢が上がるにつれて本を読む冊数は減り、不読率が上がる。10冊以上読んだ中学生は10%、高校生は3%。0冊の中学生は15%、高校生は50%だった。ちなみに、同じく昨年の毎日新聞第71回読書世論調査(16歳以上が対象)では、不読率が53%となっている。

 子どもたち、とりわけ小学生の読書率が高いのは、「朝の読書」の影響が大きいといわれている。小中高等学校の全国平均実施率は、それぞれ81%、82%、44%である(朝の読書推進協議会の調べ。18年7月2日現在)。

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