中内功氏に学んだM&A=恩地祥光・元レコフ会長兼CEO 問答有用/708
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戦後の流通革命を担った故・中内功氏の側近として、ダイエーの盛衰を目の当たりにした恩地祥光さん。「カリスマ」の薫陶を受け、M&A仲介の草分けであるレコフに転じた経験から得たものとは──。
(聞き手=浜田健太郎・編集部)
「創業の志や経営理念が今、形骸化している」
「中内氏の戦争体験を基に、金もうけではなく豊かな社会の実現がダイエーの経営理念」
── 東芝の不正会計や神戸製鋼所の品質偽装など日本を代表する企業で不祥事が相次いでいます。恩地さんはダイエーの創業者、中内功さんの側近でしたが、中内さんが存命なら何を言ったでしょうか。
恩地 大企業を中心にサラリーマン的な経営者ばかりになり、創業の志や経営の理念が形骸化していることが、不祥事が続く原因ではないでしょうか。短期的な利益を求める株主からの圧力も影響しているかもしれません。
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週刊エコノミスト
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