教養・歴史ワイドインタビュー問答有用

「フードバンク」を根付かせる=チャールズ・マクジルトン 問答有用/707

チャールズ・マクジルトン セカンドハーベスト・ジャパンCEO(撮影=佐々木龍)
チャールズ・マクジルトン セカンドハーベスト・ジャパンCEO(撮影=佐々木龍)

セカンドハーベスト・ジャパンCEO

 余った食品を企業から寄付してもらい、生活困窮者に無償で提供する「フードバンク」という仕組みがある。貧困問題が深刻化する中、国内最大級の組織を運営する代表者に活動内容を聞いた。

(聞き手=古沢佳三・編集部)

「誰もが満腹になれる食のセーフティーネットを作る」

「友達のように接したいから食品の配布時に『遅い』などと怒られても、決して謝らない」

── セカンドハーベスト・ジャパン(2HJ)が手がける「フードバンク」の活動について教えてください。

マクジルトン 企業から余った食品を集めて、食べ物を必要としている人たちに配っています。方法は主に三つあります。一つ目が食料の配布です。決められた拠点にパンや缶詰、調味料などの食材を集め、それぞれが必要なものを持っていってもらいます。拠点は東京を中心に15カ所(2017年末時点)あります。

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