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フィリピン 新自治政府樹立へ 安定化で成長の兆し=大堀真貴子

 フィリピン南部で、イスラム教徒を中心とした自治政府の樹立に向けた動きが本格化する。ドゥテルテ大統領は7月26日、バンサモロ基本法に署名。1960年代末から続いた反政府勢力との武力紛争の終結と、地域の安定化に向け、大きく前進する。

 同法で、ミンダナオ島やスルー諸島の先住民「モロ」の自治政府「バンサモロ(モロの国・地域)」樹立を認めた。現在のミンダナオ・イスラム自治区(ARMM)を廃止し、司法権や予算編成権などの権限を持つバンサモロ自治地域を置く。早ければ年内にも各自治体で住民投票を…

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