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史上最高値更新の米国株 データが示す「独り勝ち」の期限=渡辺浩志

図1 S&P500のPERに過熱感はない (注)シラーPER=インフレ調整後1株当たり利益の10年移動平均値から計算 (出所)Robert Shiller教授、コンファレンスボードを基にソニーフィナンシャルHD作成
図1 S&P500のPERに過熱感はない (注)シラーPER=インフレ調整後1株当たり利益の10年移動平均値から計算 (出所)Robert Shiller教授、コンファレンスボードを基にソニーフィナンシャルHD作成

 米国の株価(S&P500株価指数)は8月24日、今年1月末のピークを抜け、史上最高値を更新した。

 世界株価(MSCI世界株価指数〈除く米国〉)は、2018年2月以降の米国の長期金利上昇、3月以降のトランプ大統領発の保護主義を受け、今年1月末のピークに比べて10%以上、下落している。米国の株式市場は独り勝ちの様相だ。

 しかし、市場では米国経済のピークアウトや米株価の割高感を警戒する声が上がり始め、新興国から引き揚げられたマネーの流入による流動性相場を指摘する向きもある。米株価にはまだ上昇余地があるのだろうか。

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