携帯料金「値下げ」迫る菅長官 政治日程の周到なタイミング=吉田泰三
有料記事
菅義偉官房長官が携帯電話会社に通信料の値下げを迫り、さまざまな波紋が広がっている。
「携帯電話料金は4割程度下げる余地がある」──。菅官房長官が携帯電話料金に不満をぶちまけたのは8月21日、札幌市での講演だった。これを受け、NTTドコモとKDDI(au)の株価が急落。投資会社への変貌を遂げ、携帯電話会社色が薄まっているソフトバンクグループにも下落圧力がかかった。
政府関係者によると、菅官房長官サイドは講演前、総務省に携帯電話料金の内外価格差などについて問い合わせていたが、「ここまで踏み込んだ発言をするとは想定していなかった」(総務省幹部)という。
残り2656文字(全文2932文字)
週刊エコノミスト
週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
有料会員になると、続きをお読みいただけます。
・1989年からの誌面掲載記事検索
・デジタル紙面で直近2カ月分のバックナンバーが読める